【書評】ただ読むだけの読書とはオサラバ、『東大読書』で地頭力が鍛えられる能動的な読書術を学ぼう

 

「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書

「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書

 

感想

  私は普段から読書を行なっているのだが、次の本も読まないといけないという焦燥感に駆られ、早く読み終わることを目標にした読書になってしまっていた。そんな読み方をしていると、読み終わった本の内容をすぐに忘れてしまい非常に効率が悪い。

 同じような悩みを抱えている方は「東大読書」を読んで、本と議論する能動的な読書術を学ぶことをオススメしたい。

 

東大読書の手順

STEP1 読み始める前の準備 〜読解力〜

文章の外からヒントを得る力があれば正しく読解できる。

装丁読み(表紙から情報を得る)で得た情報を付箋にまとめ、忘れないようにする。

 →ミクロな視点

仮説作りで本の全体像を把握する。

 →マクロな視点

(なぜその本を読むのか?という「目標」を設定 → 目標までの「道筋」を設定 → 自分の「現状」を整理)

 

STEP2 読者ではなく「記者」として読む 〜論理的思考力〜

情報を鵜呑みにせず、自分の中で質問を考えて読解する。

 →「情報」を「知識」に変える。

 

STEP3 筆者の言いたいことを理解する 〜要約力〜

章単位で著者の言いたいことを要約する。

 →言いたいことが分からないと、自分で考えることはできない(知識にならず情報のままで終わる)。

先の展開を推測しながら読むことで、筆者の言いたいことを理解しやすくなる。

 

STEP4 1冊の本という枠から飛び出す 〜客観的思考力〜

似ているけどちょっと違う本を2冊同時に読み進める。

 →まったく同じ情報でも、違う場所・文脈にあった方が記憶に残りやすい。

複数の本を読んで行く中で議論が分かれる点「交錯ポイント」を探しながら読む。

 →一つの意見を聞いて、能動的に別の角度から物事を考える力が身につく。

 

STEP5 アウトプットして自分の知識へと昇華する 〜応用力〜

読んだ内容をアウトプットする、という意識を働かせながらインプットする。

自分なりの帯コメントを考えて本の内容を一生忘れない。

自分なりの結論を出して、読んだ内容を自分の知識にする。